数年程前のアップル社のiMac(※1)に多く搭載されていたQuantum製のFireball CXが、ある日突然認識されなくなってしまうトラブルが最近になって結構発生しているようです。
DOS/V機にも当然使用されていると思いますが、以下の説明はMac(OS9)の場合を想定したものです。

【Fig.1  HDD背面】

【Fig.2  破損IC】

認識しなくなる前に・・・・
MacOS9の場合
Appleシステム・プロフィールの"デバイスとボリューム"タブにて内部ATAのところを確認してみてください。
Quantum FireballCXが内蔵されているようでしたら、日頃からバックアップをきちんと取られることをお勧めします。

認識しなくなってしまったら・・・・  
基本的には購入店に相談し、修理依頼されることをお勧めします。
もし、認識しなくなったHDDのICがFig.2の様になっていたら自己責任ではありますが、ICが破損していない基板を入手し、基板のみを交換してみることで起動することもあります。(実際、起動した個体もありました。)(※2)
特に、大切なデータのバックアップを取っていなかった場合などには、チャレンジする価値はあると思います。

【Fig.3  破損前IC】

【Fig.4  互換IC】

追記事項  
同じFireball CXでも個体によっては互換のICが使われているようです。
この互換ICに関しては私の調べた範囲ではFig.1のように破損したという報告は無いようです。(※情報お待ちしております。情報はこちらまで)
また、自己責任のもとで基板の交換にチャレンジしようとお考えの方で、基板の入手が困難な方はこちらまでご相談ください。(※3)
※弊社では業務としての基板の交換・データの救出作業は行っておりません。業務外にて、できる範囲でお役に立てればと考えております。